近年、気候変動の影響で暑い日が続き、職場での熱中症による労働災害が増加しており、厚生労働省が令和7年5月30日に公表した「職場における熱中症による死傷災害の発生状況」(確定値)では、令和6年における職場での熱中症による死傷者(死亡・休業4日以上)は、1,257人(前年比151人・約14%増)となっております。
熱中症による死亡災害の原因の多くは、初期症状の放置、対応の遅れによることから、
令和7年6月1日に施行された改正労働安全衛生規則では、熱中症を生ずるおそれのある作業(※1)を行うときは、熱中症の重篤化による死亡災害を防止するため、事業者に「早期発見のための体制整備」、「重篤化を防止するための措置の実施手順の作成」、「関係者への周知」が義務づけられました。
これを受け、本学においても「熱中症による健康障害発生時の対応及び連絡体制」を作成し、各部局長を通じて周知しているところです。
また、熱中症の重篤化による死亡災害を防止するためには、まずは、職員一人一人が熱中症(症状、予防方法、緊急時の応急処置、熱中症の事例)について知り理解することが重要です。
以下に、厚生労働省等のHPで公開されている職場における熱中症対策に関する動画を掲載いたしますので、視聴いただき、熱中症予防に努められ増すようお願いいたします。
※1熱中症を生ずるおそれのある作業について
暑さ指数(WBGT:湿球黒球温度)28度以上又は気温31度以上の環境下で連続1時間以上又は1日当たり4時間を超えて実施が見込まれる作業