計測技術の進歩は科学技術の発展に大きく貢献してきました。自然現象を正しく理解するためには物理量を高い精度で計測・測定する必要があります。電圧や電流,周波数などの電気量だけでなく,現在ではほとんどの物理量,化学量がセンサにより電気量に変換して直接計測されたり,あるいは高度な情報処理により間接的に測定されたりしています。また,電気・電子計測技術は物理諸量を電気信号へ変換するセンサや装置の開発,コンピュータによる高度なデータ処理などにより日々進歩しています。このように電気計測は現代の科学技術分野においては不可欠な基礎学問分野の一つとなっています。
◆目標
(1)電気計測における誤差,精度,単位について理解する
(2)アナログ計測とデジタル計測の基礎を理解する
(3)電気諸量の測定原理・方法及びセンサの基本原理を理解する